日本で育った二重国籍者がアメリカ人としてアメリカに住むまで
今日は表題の通りの記事です。二重国籍でアメリカの国籍一応もってるけどずっと日本で育ってきて本当にアメリカに住めるの?本当にアメリカ人としての資格があるの?具体的になにが必要なのっていう助けになればと思います。その他、基本的な二重国籍の情報はこちらをみてください。 具体的にこのケースの人がアメリカにアメリカ人として完全に自立して住めるようになるまで必要なのは以下のものです。特にパスポート、BrithCertificate、SSN、Driver’s Licenseの4つは1つのものをなくした時に他3つで復帰するような仕組みなので、もし2つ以下しかもってない状況はかなりめんどくさいです。頑張って下さい。僕はパスポートしかなくて全部集めるのに2年かかりました。 アメリカのパスポート アメリカの住所 州発行のBirthCertificate SSN Driver’s License 毎年タックスリターン この6つが書類上必要なものでしょう。1つ1つかなり重いのでじっくり解決していってくださいね。もし全部ない!という二重国籍の場合は、BirthCertificate=>パスポート=>SSN=>Driver’s Licenseの順番でしか復帰できない気がします。そして、それは米国内でやらないとかなり難しいです。 アメリカのパスポート まずは、物理的に自身がアメリカに入国して無期限に滞在する(というか帰国)ために必須です。これがないと物理的に入国審査を突破できません。詳しい取得方法はこの記事をみてください。もし手元に古いパスポート or BirthCertificateがなかったら結構絶望的です。もちろん、日本のパスポートを使ってアメリカの入国審査を突破して住み着くのもNGです。それはただの違法入国の日本人です。日本のパスポートを使って短期滞在は多分いけるともいますが、厳密には違法なので自己責任で。 アメリカの住所 日本と同じで、なんの手続きをするにしてもとにかく住所が必要です。これは幸いにも他の5つの条件がなくてもゲットできるので、アメリカに入国したらまず住所をゲットして物理的に住めるようにしてください。 州発行のBirthCertificate これは、アメリカでは事実上戸籍謄本に近いくらいの力を発揮します。いたる役所関係で登場します。基本は州に問い合わせて発行しますが、他の3種の証明書(米国パスポート、SSN、Driver’s License )と住所が欠けてるとこれの取得がめんどくさくなります。 SSN これは、日本のマイナンバーと同じで、ないと銀行口座やクレジットさえつくれませんし、税金も納めるのがめんどくさくなります。また、税処理に使うのでSSNがないとアメリカで就職するのも困難になります。かなり大事です。アメリカ人はすべからく持ってるのが基本なので、持ってない場合は持ってない理由を証明するというすごくめんどくさい作業があります。僕の場合は生まれてから日本で育った証明(幼稚園の卒業証書〜最後につとめてた会社の在籍証明まで)を全部持って行ってようやくゲットしました。また、BirthCertificateとパスポートがないとこれまた取得が難しいです。 Driver’s License 日本と同じで、身分証明書といったらこれです。これ自体はなくても車が運転できないだけですが、いろいろな公的な手続きでもこれを要求してくることが非常に多く、住所も証明できるので身分証明として最強です。また、パスポートやBirthCertificate等他の証明書を復帰するのにも効果大です。さらに、投票権などもこれに紐付いてたりします。これは手続きをちゃんとやればそれほど難しくない気がします。 毎年タックスリターン アメリカ人はどの国に住んでいても、タックスリターン(確定申告)するのが義務です。これをしないと最悪、脱税になって追徴課税としておもわぬ高額の請求が来たり、最悪刑罰をくらってしまいます。基本はアメリカ以外の国に税金納めていれば、タックスリターンをファイルしてもアメリカに払ったとみなされ二重で払うことは原則ないです。ですが、タックスリターンは義務なので死ぬまで日本で暮らすんだという人以外は日本で毎年ファイルし続けなければなりません。 以上です。上記6点がそろっていれば、書類上はあなたは立派なアメリカ人です。ただ、書類上だけでなくやっぱ暮らしていくとなるとここから就職活動したり、仕事したりライフスタイルの構築が必要なので、この6点揃えても道半ばで英語力や文化に適応等、日本で育った二重国籍者がアメリカに住み着くにはかなりの努力が必要です。