子供がアメリカで生まれたら?二重国籍や手続き

17 Feb

さて、このページを見てる人はアメリカで出産を予定している方か、アメリカで出産した人のどちらかという前提で書いていきます。自分の子供が二重国籍だったらどうなるの?みたいな質問に答える投稿です。なお、自身が二重国籍の方はそれ向けのポストを二重国籍まとめに書いたので参考にしてくださいね。

僕自身も 僕の友達も二重国籍で30歳を迎えて、さらに二重国籍の子供を来月出産予定なのでその経験を元に書かせてもらえれればと思います。私自身としては、二重国籍として親があまり準備をしていたものではなく大変苦労したので、そういった経験がみなさまの役に立てればと思います。

みなさんご存知の通り、アメリカは出生地主義を取っている国なので、アメリカで出産するだけでアメリカの国籍がもらえるというラッキーな国です。もちろん、日本大使館・領事館に届け出ればちゃんと日本国籍ももらえるので安心してくださいね。

じゃあまず必要な手続きから具体的な

日本大使館・領事館

3ヶ月以内に出生届(国籍留保ってやつにチェックする)を出してください。この時に6ヶ月以内の戸籍謄本が必要なケースがあるので、ぬかりなく準備してくださいね。原則は出生届を出せばいいだけなのですが、その国や時期(いまは2016年2月)によって違うと思うので必ず大使館や領事館に確認してくださいね。

出生届を出した後はパスポートを取りましょう!これで、子供は立派な日本国籍になります。

アメリカへの届出

アメリカ向けの手続きは主に4つです。病院発行のBirth Certificate , SSN , County発行のBirth Certificate , US Passport。この4つを揃ってることをちゃんと確認し、自分の子供の将来のためにちゃんと保存しておきましょう!僕の知り合いはこれらがほとんどなくて2年がかりでなんとか集めました。場合によってはアメリカ国籍保持も難しくなるかもしれません。この4つの書類はアメリカ国籍4種の神器といっても過言ではないです。一つでも欠けると結構めんどくさいのでちゃんと全部子供が大人になるまで揃えておいてくださいね。そしてこれら4つの書類はおそらく州によって違うと思いますが、病院で手続きを説明してくれるはずなのでちゃんとこの4つは聞いておきましょう!

基本的には、病院が病院のBirthCertificateとSSNを発行してくれるはずです。SSNはちっこいカードですが、あなどれません。これをなくすと子供のアメリカ人としての将来が揺らぐので間違いなく保管しておきましょう!

そして、州によってCountyに自分でBirthCertificateの申請をFileするか、病院がFileするかの違いがあります。Fileした後で、6週間程でBirthCertificate取得可能になるので、このCounty発行のBirthCertificateは子供の人生に度々登場するのでなんなら5通くらい取っておきましょう。

そして、パスポート。これも忘れずにとっておいて、子供が成人になるまで親として毎年忘れずにパスポートの更新をしてください。更新を忘れるとパスポートの取得が難しくなるケースもあります

22歳までに国籍選択?

親として、この点もきになると思います。これは基本ルールとして国籍選択をしなければならないだけで、22歳越えた後でも2016年2月現在、出生時に二重国籍になった人限定で、二重国籍を保持することが可能です。くわしくは日本における二重国籍の扱い(アメリカ)を読んでください。

忘れちゃいけないのが税金(Tax Return)

さて、これも親として子供が成人になった時に必ず教えてあげましょう。二重国籍の一番の問題は実は税金なのです。アメリカ国籍は世界中どこで働いていてもTax Returnっていってアメリカの確定申告を必ず毎年しなければなりません。これが二重国籍唯一で最大のデメリットでしょう。原則的に年間9万ドルあたりまでは、アメリカ以外で納めた税金はアメリカに支払っとみなされて免除されますが、9万ドルを越えた額は就労している国とアメリカへダブルで払う可能性があります。これが最大のデメリットです。もし子供が一生アメリカ外で暮らすなら無視しても大丈夫ですが、アメリカに住んだり・働いたりする場合は最悪の場合脱税にもなりかねないので、TaxReturnの義務を必ず子供につたえてくださいね。実際、申告するかどうかは子供の判断でいいと思いますが、二重国籍であることを子供が知らないと税金のことなんて気にしないと思うので・・・。

以上のように子供がアメリカで生まれると手続きも多くなるし、自身がしらないSSNやBirthCertificateのことなどたくさんありますが、親が全部とっておくと子供の未来が限りなく広がるので是非、子供のために入念に準備しておいてくださいね。

最後に、アメリカ国籍は離脱が難しいとの話をよく聞きます。子供をアメリカで産む際はメリット・デメリットを考えた上で二重国籍をあたえてくださいね。個人的にはデメリットはありつつも、メリットが遥かに大きいかなと考えてます。

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